日本の技術を再び世界へ 2018年7月8日

システムデザイナーの井Dです。先日、京都の二条城で開催された新しいファッションブランドのレセプションパーティーへ個人的にお邪魔してきました。

イタリアを拠点とする某ブランドのクリエイティブディレクターが、日本伝統の美と技を未来に伝えるために設立、第一弾として京友禅の老舗とコラボレーションしたボンバージャケットを発表しました。プロジェクトに賛同するゲストとして、タレント、アスリート、モデル、写真家などの著名人が登壇し、パーティーは盛り上がりました。入場者は完全招待制ということで、舞妓、グラフィックデザイナー、コピーライター、ヘアスタイリストなど各方面から美の表現者たちが集う一夜となり、IT開発者としても実りのある貴重な時間を過ごせたと感じています。

今、世界は日本の伝統文化や美意識に注目しています。どんなに人工知能が発達してロボットが美と技を磨いても、ロボットに魂が宿ることはないでしょう。私たち人間にしかできない魂のこもった職人の技を、絶対に途絶えることのないよう伝えていくことは、日本人に課せられた非常に重要なミッションなのです。

江戸時代の絵師「伊藤若冲」が描いた軍鶏
(ジャケットデザインのモチーフとなっている、江戸時代の絵師「伊藤若冲」が描いた軍鶏)

意外に思われるかもしれませんが、プログラマーやシステムエンジニアの世界にも「美」は存在します。スマートフォンやパソコンが起動しているのも、サロンのPOSレジが売上を集計してくれるのも、「プログラム」と呼ばれる数学と英語が混じったような文字が機械に命令を出しているからなのです。そして深い知識と豊かな技術によって、読みやすくかつ美しく書かれたプログラムがバグを防ぎ、開発者は高く評価されるのです。

かつて世界市場をリードしていた分野で、日本の先端技術を再び世界へアピールするためには、「大きな個人情報データの収集」だけでなく「小さな美しいプログラムの積み重ね」も必要なのではないでしょうか。

 

次の時代の顧客管理もアオイシステム
アオイシステム システムデザイナー 井D